Reality
(c) Mitsuko Komuro
It's your reality, it's your ability …
君のReality (現実) 君のAbility (できること)
変わるあしたと 変わらない夢
感動したり 絶望したり
続けて 行くんだね
バス通りのほこり ふと目に涙がにじむ
制服姿の君は もういない まるで別な人
ひたいの汗をぬぐって 走って叫んだあの日
覚えてて忘れないで どんなに遠く離れても
旅立つ 君を見送る いつまでも
君のReality 君のAbility
変わるあしたと 変わらない夢
感動したり 絶望したり
ふたりでくぐり抜けた 思い出たち君のReality 君だけのAbility
いろんな気持ち 抱きしめてたね
はしゃぎ過ぎたり ただしょんぼりしたり
どんな時も 君を 見ていた
君は今 静かに 微笑むけれど
さよなら だけは 言わないでいて
淋しい時には 手紙も 電話もあるよ
だけど一番 せつない 変わってゆくことが
泣き出しちゃ だめだね わかってるけど
君の始まり 笑って 見ていたいけど ずっと…
ふたり 放課後に 歩いたあの坂道から
楽しげに走ってくる 自転車の子供たち
君のReality 君だけのAbility
いろんな気持ち 抱きしめてたね
はしゃぎ過ぎたり ただしょんぼりしたり
これからも 続いてゆくのかな これからもふたり
君は今 手を振って 遠くなる 小さくなるよ
泣かないで この胸 言い聞かせてる
同じまなざし もう一度 向かい会う日に
君が探しているものを 見つけ出して いてほしい
大切なのは 君だけのIdentity (自分らしさ、自己証明)
帰り道はひとり 見上げた空
今 君へと続くよ 追いかけたい
君のReality 君のAbility
変わるあしたと 変わらない夢
君のReality 君のAbility
変わるあしたと 変わらない夢
作詞 Mitsuko Komuro
作曲 Tetsuya Komuro
TM以外の歌詞にもコメントを…という要望があったので、コメントを入れてみます。鈴木あみさんのシングルです。構成がけっこうむずかしい楽曲です。メロディパターンが5つあって、「君のReality…」と「君は今…」ってところが、どちらもサビのように聞こえます。「バス通りの…」のAメロがすごく好き。最初はどうやってまとめたらいいのかなあと、ちょっと途方に暮れました。
1こ目のサビは、わりと簡単に思いつけたんだけど(私の癖というか、ワンパターン(^^;;;のお気に入り手法というか、対句表現がハメやすかったから…)、2つ目のサビの部分は言葉の量も多いし、毎回微妙に譜割りが違うので、どうしたもんかと悩みました。せつなげに高音あたりで続くメロに、普通のしゃべり口調で女の子の揺れる気持ちをそのまま書いていったら、やっと、「これでいけるかも…」って思えました。感情的な言葉が似合うメロとアレンジ、淡々とした情景描写が似合うメロとアレンジ、場面転換が似合う個所…いろいろあるので、だいたい最初に曲を聴きながら、その配分を決めます。
今まであみさんには「私とあなた」という人称で書いてたんだけど、ライブを見たり、ちょっと会話した感じで、あみさんのさっぱりした明るい性格がすてきだったので、「君」って二人称でもいいかなあと思って、私としては初めて使いました。優しくてすてきなメロディです。あみさんんもすごくいい感じで歌ってくれていて、最近自分でもよく聴いてます。他の仕事で海外(San Rafael)での作詞を終えたと同時にメールで依頼が来て、WEBでダウンロードしてメロを取り、帰国して家に着いた夜、荷解きもしないまま書きあげました。さすがにへたばりそうでした。でも、書き上げられて幸せです。あみさんのスタジオには一度しか行ったことがありません。私の歌詞を小室哲哉氏のメロディに、私が意図した通りにハメてくださる、河合夕子さんのお陰です。彼女は私と同年代で、私よりずっと活躍されていたシンガーソングライターです。コーラスアレンジ、コーラス、作曲などのお仕事のほかに、あみさんの仮歌、ヴォーカルディレクションをしてらっしゃる多忙な方です。歌詞だけ書いて送ってスタジオに行けない時は、言葉のハメ方がすごく気になるし、プロとしての責任をまっとうしてない中途半端な気持ちで不安になるんだけど、あみさんに関しては、河合さんがいるので、いつも安心です。ひとつの歌が生まれるまでに、いろんな人たちの連繋プレーが存在します。河合さん、ありがとう。