日付 : 2002年08月14日 (水)
件名 : だらだら〜だめだめ〜
暑いですねー。書中お見舞い申し上げます。7月の終わりに久しぶりにバケーションで1週間シアトルに行ってましたが、帰ってきたらまただらだら〜とした自分に戻ってしまいました。またもや家にこもっておりまする。
最近BBSに頻繁に出席してなくてすみません。ネット以外のことに囚われてて……といっても、全然仕事とは関係ないんだけど…。仕事も今年は非常にゆったりとやってます。忙しくはありませぬ。おととし去年と作詞、自分のアルバムのREC、ツアーと、私にとってはかなり忙しかったので(他のミュージシャンや作家の人たちから比べりゃなんてことないペースなんだけど…)、今年は精神的に楽な方に流れていて、映画、漫画、本、旅行、ゲームなどなど、趣味というか快楽に走っとります。こういう時期が何年かに一度あって、私にとっては「インプット期間」みたいなもんで、ある日突然飽きて「アウトプット」の気持ちに向かうという、長年親しんだサイクルを繰り返してるだけ。
貪欲にコンスタントに仕事に向かえないところは私のダメなところだと思うんだけど、そういうインプットの時期がなくてもダメな私。自分のペースでいられる方を選んでしまうんですよね…。結局私って、単に家にいるのが楽しくだらだらと引き篭り、たまに、精神的になんとなくダウナーになって引き篭り、単に元来の出不精で引き篭り、……って結局引き篭ってるのは同じじゃん!
ってヤツなんす。うーむ。これではいかん。とか、たまに思うんだけど、なかなか変えられないままここまで生きてきてしまいました。要するにものぐさ??
というわけでここぞとばかりにインプット作業(単に遊んでるだけ)をしとります。先日は大好きな漫画家、桜玉吉さまの「幽玄漫玉日記」を最終巻まで読んで、しんみりしてしまいました。玉吉さまはまたもや鬱になってしまったらしく、最後の3話はなんとなく読んでいてせつなかった。ぱそみちゃん(漫画に出てくる不思議な魅力のある女の子。玉吉さまが惚れているらしい)と、幸せになって欲しいなあ…なんて、会ったこともない人の幸福を願うことなんてあまりない私だけど、最終巻読んで心からそう思った…。だんだんガロ的というか、つげ義春的作風になっているけれど、やっぱり玉吉さまらしく、自分への厳しい視線と、周りの出来事に対しての特殊な観察眼と、圧倒的な画力で楽しませてくれる(時に衝撃を受けるくらいすばらしい絵がある)。時に文学的でもあり、ホントに貴重な漫画家さんだと思う。
でも、鬱のまま最終回を迎えたところとか、なにやらやたらしみじみとご両親やおばあちゃんの心温まる交流を描いてるところが、同じ40代としてふと淋しい気持ちになったり、心に沁みたりもしました。生き方、仕事、自分の存在意義などなど、いろいろと惑っている玉吉さまの気持ちが、なんとも心にすんなりと入ってきて理解できてしまう…。そういう年齢だからなんだろうか…。しみじみ。
――で、いきなり話が変わるんだけど(変わりすぎ)、2台あったビデオデッキがずっと壊れたままですごーく不便だったんですが、面倒なんで半年くらい放ってありました。でしばらくWOWOWで大好きな映画を録画することもできず、ビデオ屋さんから借りて見ることもできずいたら、ある日さすがに業を煮やしたらしく、相方がいろいろ検討して新しいデッキを選んでオーダーまでやってくれました。「どんなデッキがいい?」って聞いても私が「…うーん、よくわかんないから、任せるわー」という意欲のない返事しかしないので呆れとりましたが。だって最新の機器なんて知らんもん。
で、とうとう、新しいデッキがふたつ家に届いたのでありますが、私がぼーーーっと見てる前で、相方がさっさかと取り付けてくれました(「使えるヤツだ。ラッキー」なんて思ってみてただけの私。すまぬ)。ひとつは今までと同じVHSカセットで録画できるヤツ。こっちは1万ちょっとという安さでびっくり。だけど、もうひとつの高価な方がすごい!
これは驚きました! 感動しました! 内臓のHDDになんと80時間も録画できる上、DVD-Rが焼けるデジタルビデオデッキなのだった。
「これすごいじゃん!
そんなこともできるの?!」と驚きまくる私に、「だからあれだけ機能の説明しただろうが。聞いてなかったんか(怒)」と相方。電気製品を買うのが面倒なのは、延々と機能説明をされるからなのさ…。いくら説明受けても右から左に抜けてしまう私なのだ。しかしこのビデオはすごい。さすがデジタルで、録画したものがめちゃくちゃ画像がクリアできれい。その上、ひとつの映画を適当にチャプター(章)分けしたり編集もできちゃうわ、それを画像サムネイルで見て選べるわ、DVDに焼けるわ…。知らないうちに、技術はえらい進歩してたんどすなあ。
なんか一気にハイテクな機器が揃って充実した環境になったもんだから、さっそく映画を録画して見てます。スローモーションもぶれなし。本当に映像が劣化してないというかクリア!
久しぶりに映画にはまれそう。これは嬉しい。さすがに相方に感謝して、「いやー、ナイス・チョイス〜、天才〜」なんて、ちょっとばかり大げさ気味に大絶賛しておきました(こうしておくとこれからも何かしてくれるかもしれんし)。
――で、しばらく何個か映画を録画して感動した後は、ここ数日、PS2で相方の趣味で買ってきた「かまいたちの夜2」をずーっとふたりでやってました。しかし、これ…怖すぎ……(TДT)
最初のメインシナリオは謎説きがおもしろかったんだけど、舞台背景がそもそも横溝正史的暗〜い島だし、サブシナリオがことごとくホラー志向の強いものばかりな上に、スプラッタって言えるくらいあまりにあまりにグロい話ばかり…。惨殺の仕方があまりにむごい。その上……さらに怖い仕掛けがあって、さすがに私は途中で離脱。謎解きとかパズルの時だけ参加。相方に言わせると最初の「かまいたちの夜」はもっとアドベンチャーの要素が多くてシナリオも凝っていて良かったらしいです。私はアドベンチャーはほとんどやってないんで、今回のでもう十分だ〜って思いましたっす。
そしてその間には漫画(しかし遊んでるだけだな、私って…)。浦沢直樹さんの『20世紀少年』のコミックが出たのでそれも読破。おもしろいけど、謎をひっぱり過ぎじゃー。早く種明かし読みたい〜。ああ、また次のコミック発売まで待たなくちゃいけないのね…。いつもコミックを読み終わると悲しい…。他には、このサイトに来てくれている女性の方が送ってくださった田村由美さんの『BASARA』というのを、一気に10巻読みました。実はある時期からずーっと少女漫画から離れていたのと、青年漫画の絵柄のほうがどちらかというと好きなので、うーん、どんなもんかなあと思ったんだけど、少女漫画を越えた…というか、そういう範疇には収まらない、説得力のあるストーリー、青年漫画のような力強い展開、そして脇役たちのキャラが立っていて、彼らのギャグやらもおもしろく、あっという間に10巻読破できました。とてもおもしろかったです。送ってくださった方、本当にありがとうございます。
ただ……感謝しながらこういこと書くのも気がひけるけど…(すんません)、ひとつだけどうしても違和感感じてしまうところがありまする…。それは『ベルサイユのバラ』や古くは『リボンの騎士』からある伝統的(?)設定(女性が男性のふりをして生きることになり、男として戦い、敵である男性を愛してしまい悩み苦しむ)とか、少女漫画に脈々と受け継がれる美形の男性同士のなにやら倒錯的なラブシーンみたいなのが出てくるところが、たまーーにモニョモニョしてしまいまする。「同人系」とか「やおい系」とか……そういう世界をほとんど知らない私なんで、よくわかってないのかもしれないけど。どうも女性たちが持つ「美形の男性」に対しての幻想が、私にはないらしいです。ゲイの友人たちがいるので、男性同士の現実的恋愛を身近に見ているからだろうか…。とは言え、大昔は『リボンの騎士』は大好きだったし、萩尾さんの『トーマの心臓』も好きだったんだけどね。要するに年取ったってことだったりして…?(;;)
と言え、やはり田村由美さんの力量のある絵とスケールのある魅力的なストーリー、奇抜な設定、そして人間への深い観察眼、キャラの描き方のうまさに心から引き込まれたことは確かです。ああいう女性漫画家がいることはすごいことだと思うし、とても頼もしい。読んでよかったなあと思った。送ってくださった方、ほんと感謝です。
これからBBSに書こうと思ったんだけど、これ書いていたら時間がなくなってしまいました…。今月末、また旅行をしようかどうか迷っていて、ちょっといろいろ考え中です。仕事が忙しいわけでは決してなく、クーラー効いた家で他のことしてるだけですが…。あとちょっといつもの微熱がここんところ高めで、だらだら寝てしまったりしてる…。ああ、私ってダメ人間だ…と自己嫌悪をちらっと感じつつ、やっぱりだらだが好きな情けない私。いかにだらだらしてるか、その片鱗が見える写真を相方に撮られてしまったので、ちょっとだけ公開。隣で寝てるまめちゃんがかわゆい。ああ、寝てるときって幸せだ〜。猫になりたい…(なんて、毎日、額に汗して働いていらっしゃるみなさま、すみませぬ…。そのうち私ってバチ当たりそう)。
PS よく写真見てみたら、何故かスーパーの袋がソファの上に転がってる…。全貌はもっとひどかったりして…。整理整頓しなくっちゃ(汗)

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