Works with TMN


TMN (TM NETWORK
1984〜1994 (1999年 再始動)
メンバー :
小室哲哉宇都宮隆木根尚登

2003年4月9日 (NEW)

 すごい久しぶりにここを更新です。本当は去年の10月にR&Cから出たシングル発売に合わせて書けばよかったのに。私のものぐさでいつもタイミングが遅 くてごめんなさい。日テレ電波少年のタイアップ曲「Castle in the Clouds」を書いたのはもう去年のことなんですね。T部長が突然スタジオにやってきて歌詞についていろいろ話をしたのも懐かしい思い出のひとつになりました。歌詞を書き直すことになってその後もメールでいろいろやりとりしました。テレビで「お前の野望は果てしないな〜」とか冷酷なこといってるT部長さんは、実際お話ししたらすごく生真面目な方でした。「お笑い」についても客観的でいて熱い心を持って語ってくれて印象的でした。

 「Castle in the Clouds」のREC時の写真、今頃で申し訳ないんですが載せます。真ん中に偉そうに座ってるな私…。またニセ小室ですみません! とりあえずいつも時間に追われているスタジオなんで、歌いれやコーラスとかは木根ちゃんとウツと私がやって、隣のスタジオではてっちゃんが打ち込みやらサンプリングやらダビングやら をやってることが 多い。でもすべてのスタジオには全部のスタジオを見られるモニターがあるんで、モニター越しにお互いの動きはわかる。それ見ながらスタジオを行ったり来たりしつつRECが進行するのでした。

 TM と仕事する時っていつも突然。ふと連絡があってまたみんなが集まる。たまにメールしてほんとにたまーに食事するくらいで、制作がない時はメンバーも私もそれぞれ自分 の仕事、自分の毎日を送っています。木根ちゃんは今、年齢と同じ回数のソロツアー中! がんばれー。

ちょっと一休み

Castle…」のレコーディングの一こま。深夜というか明け方? 私の後ろで木根ちゃんが子供のようです(笑) ウツは黙々とケイタイカメラでスタジオを撮影中。

ちょっとにこっ

ベテランエンジニアの伊東さんはTMの初期からの仲間。イギリスでもアメリカでもいろいろな思い出を共有してます。仕事中はあまり笑いません。サッカー大好きでサッカーのことをたくさん教えてくれます。

いえー。

メンバーや私との連絡まですべてこの方がやってくれてます。Rikiさん。イギリスと日本で育ったので言葉は日本語も英語もOK。気配りがあってこまめで大変お世話になっとります。さんくす。

ありがとう

毎日黙々といろいろとヘルプをしてくれてたアシスタントさん。お疲れさまでした。ありがとう。アシスタントは休みなしで24時間ぶっ続けなんてしょっちゅう。過酷なお仕事です。身体大事にしてね。

 

2000年11月20日

12月25日に、とうとうTMの新しいアルバム『Major Turn Round』がrojamより発売されます。スタジオも順調に進んで終わりました。メンバーとスタッフは、ツアーの準備に励んでいるところです。

TMファンの方から、メールで、「プログレってなんですか?」って質問が来てました。若い方は知らないですよね…。EL&P、Yes、Pink Froid、King Crimson (クリムゾンは私だけそう思ってるかも)…などに代表される、ロックがクラシックと融合して進化したもの(私が理解している古い定義ですけど)を「プログレッシブ(進歩的、前衛的)・ロック」と呼んでました。今回はそれに、小室哲哉氏ならではの、インダストリアルな味付けがなされているという感じでしょうか…。

アルバムについては、当然、rojamから詳細が発表されますので、私はただ、みなさまに、楽しんでもらえたらいいなって、心から願うのみです。今回は、毎度明け方まで続いたスタジオで撮った、ちょっち遊んだ写真をお届します。ワザと3人でサングラスかけてみました。…… 単なる息抜きの冗談なので、ファンのみなさま、笑って許してくださいましー。

ではでは、みなさま、ツアー、アルバム、楽しんでくださいね。

TM NETWORK at Studio (約一名、パチモン)  
 
左から、木根、小室、宇都宮 (……一応、間違いではない…が)  

 

2000年9月7日 TM ファンの方たちへ

このページを作った時(1999年7月)は、TM 再始動がどう展開するのかもわかりませんでした。今年の横浜アリーナ(7月27日)で、ほぼ1年たったのですね。わずかな準備期間だったけれど、TM らしいステージを見せてもらって、私も堪能しました。みなさんの質問に答えて、作詞参加するかどうかわからないと、1年前に書きましたが、あれから3曲の作詞をしました。久しぶりだったのでいろいろと戸惑いもあったけど、去年11月に行われたLA でのレコーディングで、メンバーと昔ながらのスタッフ、そして新しいスタッフと顔を合わせてみたら、その戸惑いも吹っ飛んでしまいました。本当はそのレコーディングの様子をもっと早くに「旅の話」のページで書こうと思ってたんですが、なんか、ずるずると先延ばししてたら(要するにものぐさ)、マヌケなほど昔の話になってしまいました(^^;;; その時は肝心のデジカメも忘れて、写真もないし…。しかし、遅ればせながら、最近原稿を書いています。後で載せます。

その1年の間に、rojam.com という小室哲哉氏のプロジェクト統合サイトができて、そこのプロジェクトにも、ちらちらと参加している私ですが、制作に関してのみなので、販売、流通関係は未だよくわかっていません。先日、てっちゃん自ら、TK56のBBSで書いた通り、TM は rojam による制作・販売になりました。その報告は以前に受けていました。その第一弾が「message」でした。これから、2弾、3弾がネット配信されていくでしょう。パソコンを持たないファンに届きにくいというのはありますが、これからまたどうなるのかわからないし、そこらへんもきっと検討されているのだと思います。ファンのみなさんが、長い目で見てくださるといいなあと、単に作詞で関わっているだけの私ですが、デビュー当時からTM と共に育った人間として、ひそやかに、非力ながら、祈っています。私もTM ファンです。楽しい思い出とともに、彼らとその作品を愛してきました。彼らが生み出した音楽、またこれから生み出すであろう音楽を、楽しみにしてます。

BBSやメールで、歌詞の感想やら、励ましの言葉やらをいただいて、感謝してます。これからも、期待にそえるような歌詞を書けるといいんだけど、毎回ドキドキもんです。特にTM は、緊張感があります。デモテープを聴いて、まず、ステージに立つ三人を想像するんだけど、次に、たくさんのファンの方たちを想像します。私でいいのかな…って思うこともあるし、失敗するかもって思うこともあります(弱気な時)。でも、そんな不安を払拭してくれるのは、やはり、ファンの方たちの言葉だったり、メンバーの言葉だったりします。ありがとう。

ほぼ同い年のメンバーたちと、長い年月を経ていろんな思い出を共有したけれど、またこれからも、新しい体験を共有するのかもしれません。私自身、どこまで行けるのかわからないけれど、メンバーが望んでくれる限り、力を出し尽くしたいとは思ってます。年齢を越えて、また新しいことをやれるように…。人前に出て、演奏して、歌って、しゃべって、いろんな人たちのいろんな言葉を受けとめて、ミュージシャンとして続けていくことは、大変だと思います。うまく行く時もあるし、息切れすることもある。迷うこともあるかもしれません。そうやって続けているメンバーたちに比べると、TM においての私は楽な役割です。だから、仕事で関わろうが関るまいが、三人の友人として、TM、そして、それぞれソロとして活動する三人が、走り続けられるよう、これからも応援しています。

次の新曲は、「Ignition Sequence Start」 N.A.S.A で、ロケット打ち上げの時に使われる言葉を、小室哲哉氏がタイトルとして指定しました。その言葉から私なりに想像して作詞しました。曲は斬新です。毎回、デモを聴くたび、冷や汗もんの私です(^^;;; 今回のは、はぐれメタル級の経験値かも?(謎) 前回と同じく、三人と連絡を取り合いながら、木根ちゃんと一緒にちょっとした前作業をしました。…というわけで、TM のファンのみなさんに、楽しんでもらえるよう、願っておりますです。

 

1999年7月2日

今、数日前に国際宅急便で送られてきたMDを聞いています。
「Get Wild Decade Run」。出だしからいきなり驚かされます。みなさんが、ご自分で聞かれるときのために、「さすが、てっちゃん。こういうアプローチがあるのねー」と思ったとだけ書いておきます。
あと、この新しい「Get Wild」には、小室てっちゃんが、今回のために書き加えた新しい4行の詞が入っています。歌詞参照。再結成に向けて、ファンの方へのメッセージかなあ。
「Get Wild Decade Run」
7月22日発売 カップリング曲は「It’s gonna be alright(ヴェルディ川崎 1st STAGE サポートソング)」(作詞は私じゃないよ)、さらに翌週には新曲(これも、ちゃいます)が出ます。新曲は、より楽しみですね。新しいTM NETWORK が見られるんだから。

TMNファンの方へ 1999年6月

メールをいつもありがとう。私の書いた言葉に対しての気持ち、それにまつわる思い出など、楽しく、嬉しく読んでいます。前向きになったり落ち込んだり、わりと感情に起伏のある私めは、励まされます。自分がやってきたことを忘れていたりすることもあって、「そうかあ、あれができたんだもんね、これからもがんばろうかなあ」って、思わせてくれるメールばかりです。
新しいTM NETWORKに作詞するのかという質問もたくさんあります。私は、あくまでただの作詞家なので、彼らと連動しているわけではないです。だから、わかりません。
私もいつも自分の作品に自信があるわけではないので、期待されると、緊張してしまいます。新しい感性、新しい言葉、新しい世界を書く人がたくさんいます。そういう人の作品を見たりすると、がっくりとこうべをたれてしまいます(笑)。
これからどうなるか、私もわからないので、見ていてくださいね。



このページを最初に作ったときに書いたメッセージ


Nights of the Knife TMN 表紙

ただの Dreamer

人は言うけれど

この地上にあふれるすべては

僕に似た昔の誰かが

夢見てはかなえてきたもの

「Fool on the Planet」

Nights of the Knife TMN
ソニーマガジンズ ISBN4−7897-0905-1

TMNが終了した時に、エッセイを頼まれて、この写真集のためにTMNとの思い出を書きました。再結成で再版されるのかどうかは、さだかではありませんが。一応、参考に載せておきます。

ファンの方と同じように、私もTMNにいろいろな思い出があります。彼らに出会うまでは、作詞家として長い期間、ひとつのバンドと付き合うことはありませんでした。いえ、作詞家でさえありませんでした。
だから、毎回毎回が挑戦であったり、どきどきしながら書いていました。自分に書く詞なら自分で判断できるけれど、誰かが演奏して歌うためには、客観性が必要です。LA、ロンドンと、レコーディングにも参加しながら、私はやはり、TMNに作詞家として育てられたのだと思っています。
「作詞家」って肩書きを受け入れるようになるにつれ、プロとして書く意識が強くなったけれど、TMNに書いていた頃は、そんな意識はなく、私自身の気持ちや夢や苦しみとかが、どうしても自然に出てしまいました。それだからこそ、TMNに書いた詞は、どれもこれも、とてもとても大事です。

今楽しみなのは、ライブです。曲を聴きながら、彼らの姿を見ながら、私自身の思い出や、何をやっていいのかわからずあがいていた人生のある時期を、もう一度かみしめてみたいなあって思ってます。
夢見て、トライして、失敗して、落ち込んで、でもあきらめられなくて……という時期、私を支えた気持ちは、左に抜粋した言葉のような気持ちです。「なにをばかなこと夢見てるの? そんなの無理よ」という自問に答えてくれるのは、世の中にある「昔だったら不可能とされていた」すべてのものでした。そして、それを成し遂げてきた遠い過去の人々への尊敬とあこがれでした。もちろん、彼らの足元にもおよばないし、今だって同じ自問を繰り返している平凡な人間ですが……。(1999年6月)

いらっしゃいませ。まだまだ続きます。今度は、「最近なにしてんの?」のページの2001年以前のログのリンクで、HTMLだった頃の「最近何してんの」のページ(私のモノクロ写真が左にあるところ)の下の方を見てみそ。