CASTLE IN THE CLOUDS
(c) Mitsuko Komuro
真夜中 世界中を雨が濡らしたみたいに
無数の 声と涙が 胸に沁みこんだおどけて しゃべっても 言葉だけすべってく
泣いてる 君ひとりも 救えない明け方誰の悲しみも 癒せないけれど
差し出せる ただひとつの 答えさえ ないけれどEndless night (終わりのない夜) ふたりきりの夜は 君をほんの一秒でも 幸せにしたくて
Endless day (終わりのない日) やりきれない朝は 憂鬱な自分の顔 笑い飛ばして
We can bring back Laugh&Peace, We can bring back Laugh&Peace
(笑いと平和を取り戻せるよ)
今日のドアを 開けよう形の ないものを 愛したり憎んだり
今夜も どこか遠くの 青空が消えた雲をかきわけて 歩き続けてる
霞んでる 道の向こう 届かない 場所があるEndless night 静か過ぎる夜は キリのないその寂しさ 抱きしめて眠ろう
Endless day 語り明かした朝は 見知らぬ街角の 夢を見ている
We can bring back Laugh&Peace, We can bring back Laugh&Peace
君の笑顔 探してUhooo there's a castle in the clouds...
(架空の城がそこにある)Endless night ふたりきりの夜は 君をほんの一秒でも 幸せにしたくて
Endless day やりきれない朝は 憂鬱な自分の顔 笑い飛ばして
We can bring back Laugh&Peace, We can bring back Laugh&Peace
今日のドアを 開けよう作詞 小室みつ子
作曲 小室哲哉
久しぶりのTMのシングルでした。最初デモを聴いた時、サビ前までの進行が「セルフコントロール」の高揚感を彷彿させました。実はこのシングルの発売に合わせて、R&Cのサイトにこの曲についてのコメントを載せたいと言われて書いた文章があるのですが、なかなか書けないまま先延ばしにしてたら 発表する機を逸してしまって、R&Cスタッフの方に大変ご迷惑をかけてしまいました。すみません…。その陽の目を見なかった原稿を、テキストファイルですがここにリンクさせて置きます。後に出た『キヲクトキロク』というアルバムのブックレットに載せたエピソードと重複してしまうんですが…。一応「シングル裏話」です。
※HTMLファイルは もぐももさん が作ってくださいました。ありがとう。
朝が来て 一筋の 光の中にたたずんで
ゆっくりと 服をまとっていく君を 見ていた「眠ろうよ もう少し」 シーツから手を伸ばしても
たしなめるような微笑みで 振り返るだけ10年20年 これから 何があるだろう
弱さも 強さも 肌を重ね 時を重ねてEvery moment ささやかに 永遠は目の前にある
ふとした仕草に 交わす言葉に 隠れているケンカして さまよった 明け方の雨の冷たさと
晴れた日に 並んで寝転んだ 芝生の香り10年20年 すべてが まだ真新しい
あの頃 若過ぎて 気づきもせず暮らしてたけどEvery moment 求めてた 輝きは傍らにある
- Every moment in your life -
(君の毎日のすべての瞬間)
In everyday life 何気なく 眼差しを 向ければここに
- Everyday life -
(日々の暮らし)
過ぎていく日々の ひとつひとつ
- We share today -
(今日を分け合う)- We could share now, we could share now forever -
(「今」を分かち合える… 永遠に分かち合えるかも…)
Every moment 密やかに 永遠は目の前にある
- Every moment in your life -
In everyday life 求めてた 輝きは傍らにある
- Everyday life -
君が窓を開け くちずさんでる この朝にも
- Every moment in your life, everyday life -作詞 小室みつ子
作曲 木根尚登
相変わらず優しい木根ちゃんのメロディ。メロと絡むギターのフレーズがクラプトンが力抜いて弾いたようなブルーステイストだったんで、コーラスもそれ風の追っかけで入れたらどうかなあって思って、大サビの部分も含めて試しに思いつきのフレーズで歌ったら、そのまま採用ってことで、ついでにコーラス参加してしまいました。
詞の内容は今までのTMとちと違う感じというか、年齢に合った落ち着いた雰囲気もトライしてみたいなあという気持ちと、たまには英語使わないで書きたいなあと思って最初は日本語のみで書いてみたんだけど、やっぱりサビは英語があったほうがメリハリあっていいという意見もあり、 そこだけ書き直しました。
でも一番耳に残るのはサビよりBメロ。一番おいしいところ。で、そこに「10年、20年〜」て入れてみたんだけど、最初木根ちゃんが「なんかしみじみしすぎない? 俺の最後のバラードみたいに思われたりしない?(笑)」と冗談交じりで心配してました(^^;;; そんなことないと思うんだけど…。そう言われると気になる。でも「いや、言葉がメロにハマってて一番耳に残るからいいんじゃない?」という他の意見もあり、そのままOKに。
長いことTMに書いているので、作詞をする者としてはできるだけ毎回違ったテーマを書きたいのですが。そのテーマを決めるのが一苦労。逆に最初からタイアップありきでテーマが絞られていると楽だったりします。年齢を意識しつつも、し過ぎるとなんだかつまんない気もするし…。また違ったアプローチができるように、新しい情報を入れて常に自分をアップデートしていくためにも、暇があれば新しい映画や本など、見漁ってます。…なんて書くとカッコいいけど、ほとんどは単なる趣味(笑)
■おまけ■
Castle in the Clouds
(日テレ電波少年用 Yabe Ver.)
(c) Mitsuko Komuro
真夜中 世界中を 雨が濡らしたみたいに
あの朝 君の涙が 胸に沁みこんだ
何度も つらい時に 笑わせてくれたよね
あの時 その強さに 気づいてなかった
君は今どこを 歩き始めてる?
冷ややかな 突き刺す空 今何を みつめてる?
Endless wind 見知らぬ街角で 君はただひとりきりでも だいじょうぶだろうか
Endless road 大地走る道は いつか探した場所に たどりつくはず
時間を越えて あやまちを越えて 巡り会おう どこかで
孤独を 突きつける しんとした夜更けには
おどけた 声でずっと 話してくれたね
君が今同じ 夢を見てるなら
この胸に 描いてくれ 結ばれた 風景を
Endless wind 切り付けるこの風は 離れたふたりの間を 吹き抜けていくだろう
Endless road 名前のない道に 君だけの足跡を 刻み続けて
夜の向こうに 迷いの向こうに 何かがある Nobody knows
Uhooo there’s a castle in the clouds...
Endless wind 見知らぬ街角で 君はただひとりきりでも 歩いていけるね
Endless road 大地を走る道は いつか探した場所に たどりつくはず
時間を越えて あやまちを越えて 巡り合おう どこかで
これはオリジナルとは別に日テレの番組「電波少年に毛が生えた」の矢部太郎さんのコーナーで使われたもので、一回の放映のためだけに小室哲哉さんがMIXをしたというヴァージョンです。 歌詞は一番最初のもの。
スタジオで矢部さんが今度はアフガンとイスラエルに行かされることを知ってびっくりしました。心配しました。無事にたどり着いて帰ってきてほしいなと祈りつつ、荒れた大地をさまよう矢部さんの姿を想像して書きました。矢部さんだけでなく、人を笑わせるというのは自分が心細くてもつらくてもそれを乗り越えないとできないことだから、お笑いの人たちってすごいなあと思うんで、彼らをTM NETWORKらしい言葉で応援できたらと思いました。こっちの歌詞のほうがいいじゃん、って人もいるみたいだけど、自分としては、タイアップのことも考慮に入れても、やっぱり書き直したほうのがいいかなとは思うのですが、……正直、私はもうこの曲に関しては、あまりに長く考えすぎ たし、何度も書き直したしたので、最後はもうよくわからんって状態でした。時間が経った今もよくわからない…。