わかんないくん > 今回の戦争が可能な限り早期に終結し、事態が、一刻も早く最小限の被害に収拾がつく事を切に願います。 今回、個人的に特に強く感じたのは、日本が「国連」と呼称する「The United Nations(UN/連合国)」は、現在の構成のままでは、もはや国際社会の安全をになう役割を果す事は出来ないのではないかと言う事でした。国際組織として格上げされ、加盟国こそ多いものの「UN」の安全保障理事会常任理事国は、未だに第2次世界大戦の戦勝国のみで構成される「連合国」そのものです。しかし、戦後国際情勢が大きく変化し、当の常任理事国の構成国家の中でも、国家そのものが大きく様変わりをしているため、そのシステムそのものが時代にそぐわなくなっているのではと思います(参考:アジア国際通信サイト 復刻版:No.002(2001/09/26))。ひとつの例として2003年度の国連通常予算分担率を見てみると、日本は第2位に当たる、約19.5%を負担しています。一方、安保理常任理事国の分担率は、1位こそ米国の22.0%ですが、その他は4位フランス(約6.4%)・5位英国(約5.5%)・13位中国(約1.5%)・14位ロシア(1.20%)となっています(外務省サイト分野別外交政策2001-03年国連通常予算分担率参照)。 このパーセンテージを見る限り、もはや安保理常任理事国は核兵器による相互確証破壊(MAD)以外の国家としてのパワーバランスはめちゃくちゃなのではないのでしょうか。組織の運営状態を見ても、安保理の政治的駆け引きのいびつさを見ても、もはや「UN」が現在の国際社会の大きな問題を解決する機能を保持しているとは私には思えません・・・。メディアでは米英の強引さばかりが必要以上に強調されて報道されているように見えますが(強引であることは確かだとは思います)、しかし、それ以上に私は、硬直した「UN」にこそ深い問題があるように思います。 日本政府の今回の決断は、私個人としては「支持」とは言えないまでも、今の日本の安全保障を考えた際に、やむをえないものであったとは思います。 国際社会が真に協調して平和な世界を目指すのならば、「UN」の大きな改革もしくは新たな国際組織の再編成に力を注ぐことが急務なのでは?・・・と私は思います。もちろん、日本は平和を尊ぶ先進国の義務としてこの問題に対し、イニシアティブをとって取り組むべきなのではないかと思います。ひどく長くなってしまって申し訳ありませんm(_ _)m。 (2003/03/20(Thu) 23:40:30) |